北海道の運送業M&Aと会社売却|ドライバー不足を解消し高値で譲渡するための相場と戦略 | 北海道M&A総研マガジン

北海道の運送業M&Aと会社売却|ドライバー不足を解消し高値で譲渡するための相場と戦略

北海道の運送業・物流会社でM&Aをご検討中の経営者様へ。2024年問題やドライバー不足を背景とした最新の売却相場、評価される4つの資産、破談の最大要因である労務リスク対策を徹底解説します。

目次

  1. 北海道の運送業界におけるM&Aと業界再編の現状
  2. 運送会社の売却価格を決める4つの評価資産
  3. 北海道特有の物流課題とM&Aによる解決策
  4. 運送業M&Aの最大の障壁|労務リスクとデューデリジェンス
  5. 許認可を確実に引き継ぐためのM&Aスキーム
  6. 北海道の運送業者が選ぶべきM&A相談先
  7. M&A総合研究所が運送・物流業界に強い理由
  8. まとめ

「2024年問題で長距離輸送が難しくなり、売上が維持できない」 「燃料費は上がるのに運賃交渉は進まず、利益が出ない」 「ドライバーが高齢化しているが、若手の採用が全くうまくいかない」

北海道の物流業界は今、かつてない激動の渦中にあります。広大な大地ゆえの長距離移動と、冬場の厳しい気象条件というハンデを背負いながら、働き方改革関連法による労働時間規制に対応することは、多くの中小運送会社にとって経営の根幹を揺るがす難題です。「黒字ではあるが、将来のドライバー確保に自信がなく、廃業を考えている」という経営者様の悲痛な声も少なくありません。

しかし、視点を変えれば、この危機は大きなチャンスでもあります。全国的な物流網の維持を目指す大手企業や、北海道産の食料品を安定的に運びたい本州の企業にとって、北海道の運送会社は喉から手が出るほど欲しい拠点であり戦力だからです。事実、ドライバーと車両、そして許認可を持つ会社には、赤字であっても高値での買収オファーが殺到しています。

本記事では、北海道の運送業M&Aにおける最新の評価トレンドから、買い手が重視する「ドライバー」「車両」「拠点」などの資産価値、そしてM&Aの障壁となる労務リスクの対策までを網羅的に解説します。厳しい時代を生き抜き、会社とドライバーを守るための戦略的な選択肢として、M&Aの活用法をご確認ください。

北海道の運送業界におけるM&Aと業界再編の現状

北海道の運送・物流業界は、2024年4月から本格適用された「働き方改革関連法」の影響を全国で最も強く受けており、業界再編が急速に進んでいます。

北海道は広大であるため、道内配送であっても移動距離が長く、さらに本州への輸送となればフェリーを利用した長距離運行が必須となります。これに加え、冬場は降雪による渋滞や通行止めが頻発するため、労働時間の管理が極めて困難なエリアです。「モノはあっても運ぶ時間と人が足りない」という物流クライシスが現実のものとなり、コンプライアンス遵守と収益確保の両立を断念した小規模事業者の廃業が増加しています。

その一方で、規模の経済を求める大手・中堅物流企業によるM&A攻勢が活発化しています。彼らの狙いは、バラバラに存在していた中小運送会社をグループ化し、車両とドライバーを共有することで輸送効率を高めることにあります。売り手側としても、単独での生き残りに限界を感じ、大手グループの傘下に入ることで、福利厚生の充実や最新の配車システムの導入、燃料の共同購入といったメリットを享受しようとするM&Aが増えています。

北海道の物流網を維持するためには、M&Aによる統合・再編が不可避な情勢となっています。

運送会社の売却価格を決める4つの評価資産

運送業の企業価値は、単なる決算書の営業利益だけでは測れません。走れるトラックと運べる人、そしてコンプライアンスが揃って初めて、事業としての価値が認められます。

買い手企業がデューデリジェンスにおいて何を重視し、どのような要素にのれん代を上乗せするのか。北海道の運送会社が高く評価されるための4つのポイントを解説します。

1. ドライバーの人数・年齢・定着率

現在、運送業M&Aにおいて最も価値が高い資産は、トラックではなくドライバーそのものです。

有効求人倍率が高止まりし、若手が入ってこない北海道の現状において、大型免許や牽引免許を持つドライバーを確保することは至難の業です。そのため、買い手は採用コストをM&A費用に換算して投資判断を行います。特に、若手から40代・50代の中堅層が定着しており、離職率が低い会社は、それだけで数千万円単位のプレミアム価格がつきます。

逆に、ドライバーの平均年齢が60代を超えており、数年後に大量退職が見込まれる場合は、事業継続性のリスクとしてマイナス査定の要因となります。

2. 保有車両の種別と年式

保有しているトラックの台数だけでなく、その中身が重要です。

一般的なドライバンだけでなく、冷凍冷蔵車、トレーラー、ユニック車、ダンプなど、特殊な車両を保有している会社は、特定の需要に対応できるため評価が高くなります。また、北海道においては、冬場の過酷な環境でも安全に運行できるよう、車両のメンテナンスが行き届いているか、四輪駆動車が配備されているか、スタッドレスタイヤの管理体制が整っているかもチェックされます。

車両の年式が新しく、故障リスクが低いこともプラス査定の要素です。

3. 荷主との契約単価と取引継続性

適正な運賃を受け取れているかは、経営者の手腕が問われる部分であり、評価の分かれ目となります。

昨今の燃料費高騰に対応した燃料サーチャージ制を導入できているか、待機料金や附帯作業費を請求できているかなど、荷主と対等な関係を築けている会社は高く評価されます。北海道では多重下請け構造が根強いですが、元請けに近いポジションで仕事ができているか、あるいは特定の荷主への依存度が高すぎないかといった点も、収益の安定性を測る指標となります。

4. 営業所と車庫の立地条件

物流の効率化において、拠点の立地は決定的な競争力となります。

札幌近郊の流通センターエリアや、道東・道北への配送ハブとなるエリア(旭川、帯広など)に営業所を構えていることは大きな強みです。特に重要なのが車庫です。大型トラックやトレーラーが出入りしやすい広さを持ち、かつ市街化調整区域などの法的規制をクリアして適法に認可を受けた車庫であることは、コンプライアンスの観点からも必須条件です。

自社で土地を保有していなくても、好立地の賃貸物件を確保していること自体が評価対象となります。

北海道特有の物流課題とM&Aによる解決策

北海道の運送会社が抱える特有のリスク要因である「季節変動」や「長距離輸送」は、単独では解決が難しくても、M&Aによって解消、あるいは強みに転換できる可能性があります。

農産物輸送の季節波動と閑散期対策

北海道の物流は、秋の収穫期に需要がピークを迎え、車両不足に陥る一方で、冬場は荷動きが鈍り仕事が減るという激しい季節波動があります。

この課題を解決するのが、全国ネットワークを持つ大手企業とのM&Aです。例えば、本州の企業と組むことで、北海道の農産物を運んだ帰りの便に、本州からの雑貨や工業製品を積む「帰り荷」を確保しやすくなります。

また、フェリーの輸送枠をグループ全体で確保することで、繁忙期でも安定した輸送が可能になります。閑散期には本州の拠点へ車両とドライバーを応援に出すなど、年間を通じた稼働率の平準化が図れる点は大きなメリットです。

雪害リスクと中継拠点の活用

冬場の吹雪による通行止めや渋滞は、北海道の運送会社にとって避けられないリスクであり、ドライバーの拘束時間を超過させる主要因です。

ドミナント展開している買い手企業と一緒になることで、各エリアに点在する営業所を「中継拠点」として活用することが可能になります。例えば、函館や旭川の拠点でドライバーを交代させたり、荷物を積み替えたりすることで、一人のドライバーが長時間雪道を走り続けるリスクを回避できます。

これにより、2024年問題に対応しながら、安定した輸送品質を維持することができるようになります。

運送業M&Aの最大の障壁|労務リスクとデューデリジェンス

運送業界のM&Aにおいて、交渉が破談になる、あるいは譲渡価格が大幅に減額される最大の原因は、間違いなく労務コンプライアンスの問題です。特に未払い残業代の有無は、買い手が最も神経質になるポイントです。

未払い残業代と固定残業代の運用実態

運送業界で長年続いてきた「歩合給の中に残業代も含んでいる」というどんぶり勘定や、基本給を低く抑えて固定残業代で調整する給与体系は、現在の法解釈では認められないケースがほとんどです。

固定残業代を導入していても、実際の残業時間が設定時間を超えている場合、その差額を支払っていなければ未払いとみなされます。M&Aのデューデリジェンにおいて、デジタルタコグラフの記録と給与明細を突き合わせ、過去2年〜3年分の未払い賃金があると判断された場合、その総額が、譲渡価格から直接差し引かれるか、金額が大きすぎる場合は買収自体が白紙になります。

社会保険加入状況と雇用契約書

労務管理においては、賃金だけでなく、社会保険の加入状況も厳しくチェックされます。

正社員はもちろん、一定時間以上働くパート・アルバイト等のドライバーが社会保険に未加入である場合、将来的な加入負担増や追徴リスクがマイナス評価されます。また、雇用契約書が最新の法改正に対応しているか、36協定が適切に締結・届出されているかも重要です。

法令遵守の姿勢を示すことが、M&A成功の最低条件となります。

行政処分歴とGマーク認定

過去に重大事故を起こしたり、国土交通省の監査で車両停止処分を受けたりした履歴がある場合、買い手は管理体制に問題があると判断します。点呼記録の不備や、整備管理の不徹底なども同様です。

一方で、Gマークを取得している企業は、日頃からコンプライアンスを意識した運営ができている証明となり、買い手からの信頼度が格段に上がります。これは価格交渉においてプラスに働く要素です。

許認可を確実に引き継ぐためのM&Aスキーム

運送業は、国土交通省の許可がなければ営業できない許認可ビジネスです。一般貨物自動車運送事業許可を途切れさせることなく、スムーズに引き継ぐことがM&Aスキーム選択の絶対条件となります。

株式譲渡(推奨)

運送会社のM&Aにおいて、実務上ほとんどのケースで採用されるのが株式譲渡です。

株式譲渡は、会社のオーナーが代わるだけで、法人格は存続します。そのため、会社が保有している運送業許可や緑ナンバー、倉庫業登録などは、原則としてそのまま維持されます。手続きが最もスムーズで、ドライバーの雇用契約や荷主との取引契約も巻き直す必要がないため、現場への影響を最小限に抑えることができます。

ただし、M&A成立後に運輸支局へ役員変更届などを提出する必要があります。

事業譲渡(譲渡譲受認可申請)

「会社の一部門を売りたい」「簿外債務のリスクを遮断したい」という場合に検討されるのが事業譲渡です。

運送業において事業譲渡を選択する場合、許認可のハードルが非常に高くなります。原則として許認可は承継されず、買い手側で新たに許可を取得するか、譲渡譲受認可の申請を行う必要があります。

この認可が下りるまでには数ヶ月を要し、その間は事業ができなくなるリスクや、買い手役員の法令試験合格が必要になるなど、煩雑な手続きが発生するため、よほどの事情がない限りは株式譲渡が推奨されます。

北海道の運送業者が選ぶべきM&A相談先

運送業のM&Aは、一般的な会社の売買とは異なり、車両管理、特殊な労務管理、倉庫業法などの専門知識が必要です。北海道の物流事情を理解していないアドバイザーに任せると、適切なマッチングができないばかりか、法的な落とし穴を見落とす危険性があります。

物流業界の商慣習への理解度

相談先を選ぶ際は、運送業界特有の商慣習を理解しているかを確認してください。

例えば、水屋を活用した収益構造や、宵積み、手積み手降ろしといった現場の負担感、そして雪国特有のコスト負担を正確に把握し、買い手に説明できる能力が必要です。

一般的な会計士や税理士では、こうした現場レベルのコスト構造やドライバーの質の善し悪しを見抜けないことが多く、結果として安値での売却になってしまう可能性があります。

エリアを超えた広域マッチング力

北海道の運送会社を高く買ってくれるのは、必ずしも地元の同業者とは限りません。むしろ、全国的なネットワークを持つ大手企業の方が、高い評価をつける傾向にあります。

北海道発の物流網を構築したいと考えている首都圏の大手物流企業や、自社物流を強化したいメーカー・商社など、異業種や遠隔地の買い手とマッチングできるかどうかが、高値売却の鍵です。

地元の金融機関や税理士のネットワークだけでは、こうした県外の有力な買い手情報にアクセスできないことが多いため、全国対応のM&A仲介会社を活用することが成功への近道となります。

M&A総合研究所が運送・物流業界に強い理由

M&A総合研究所は、物流業界のM&A支援実績が豊富であり、北海道エリアの特性を熟知した専任チームを持っています。

ドライバーの価値を最大化する査定ロジック

私たちは、決算書の数字だけでは見えない現場の価値を評価します。

在籍ドライバーの年齢構成や定着率、保有免許、無事故実績などを詳細に分析し、企業の将来収益力として適正に評価額へ反映させます。「赤字だから売れない」と諦めていた企業でも、ドライバーという資産を評価することで、驚くような高値がついた事例が多数あります。

(URL: https://masouken.com/

北海道専任チームと運輸支局対応のノウハウ

M&A総合研究所には、北海道エリア専任のアドバイザーチームが在籍しています。

北海道運輸局管内のローカルルールや、冬場の物流事情に精通しているため、許認可の引き継ぎや行政対応もスムーズにサポートします。また、AIマッチングシステムを活用し、北海道進出を狙う全国の買い手候補を網羅的に探索することで、ベストなパートナーとの出会いを提供します。

(URL: https://hokkaido-ma.com/

完全成功報酬制による安心感

「労務リスクがあるかもしれないから、相談しにくい」という経営者様のために、完全成功報酬制を採用しています。

着手金や中間金は一切無料です。まずは「自社にどのくらいのリスクがあるか」「今の状態でいくらで売れるか」を知るためだけの相談も可能です。成約するまで費用はかかりませんので、安心して第一歩を踏み出していただけます。

まとめ

北海道の運送業M&Aは、2024年問題を背景とした業界再編の波に乗り、売り手にとって有利な市場環境が形成されています。

中継拠点としての立地や、真面目なドライバーといった北海道ならではの資産は、経営者様が思っている以上に高く評価されます。一方で、労務管理の不備は大きなリスクとなるため、早期の対策と専門家のサポートが不可欠です。廃業を考える前に、まずは自社の持つポテンシャルを再確認し、M&Aという選択肢を検討してみてください。適切な準備とパートナー選びが、会社とドライバーの未来を守る確実な道となります。

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