北海道のIT企業M&A・会社売却|相場・動向・成功のポイントを徹底解説
北海道でIT企業・ソフトハウスの売却を検討中の経営者様へ。エンジニア採用難を背景とした最新の売却相場、SES・受託・自社サービス別の評価ポイント、離職を防ぐPMI戦略を徹底解説します。
目次
「エンジニアの採用が全くうまくいかず、案件を断り続けている」 「東京の会社に引き抜かれ、若手社員が定着しない」 「自社サービスを開発したいが、受託開発で手一杯で資金も足りない」
北海道のIT業界は今、かつてない人材獲得競争の只中にあります。フルリモートワークの普及により、東京のIT企業が北海道のエンジニアを直接採用するケースが急増し、地場のIT企業は深刻な採用難に直面しています。
しかし、この状況を逆手にとれば、北海道のIT企業は今、非常に高く売れるチャンスの中にいるとも言えます。首都圏の大手SIerや、DXを推進したい全国の事業会社にとって、すでにチームとして機能している北海道の開発拠点は、喉から手が出るほど欲しい「即戦力」だからです。事実、赤字であっても、優秀なエンジニアチームがいれば数億円規模でM&Aが成立する事例も珍しくありません。
本記事では、北海道のIT企業における最新のM&Aトレンドから、SES・受託・SaaSといったビジネスモデル別の評価ポイント、そして売却後のエンジニア離職を防ぐための具体的な戦略までを、IT業界のM&Aに精通したプロが徹底解説します。技術と人を守り、企業の価値を最大化するための成長戦略として、M&Aの活用法をご確認ください。
北海道のIT業界に押し寄せる「再編」と「争奪戦」
北海道、特に札幌圏を拠点とするIT企業は今、首都圏の大手SIerや、全国展開する事業会社から熱烈な視線を浴びています。かつて北海道のIT企業といえば、人件費の安さを活かした「コスト削減のためのニアショア開発拠点」という位置付けが主流でした。しかし、2025年現在、そのM&Aの目的は優秀なエンジニアを確保するための戦略的拠点へと劇的に変化しています。
コロナ禍を経てテレワークが定着したことで、東京の企業にとって物理的な距離はもはやハンデではなくなりました。それどころか、豊かな自然や住環境を求めて北海道に留まる優秀なエンジニア層を、会社ごと獲得しようとする人材獲得競争が加速しています。北海道のIT企業は、単なる下請けではなく、高度な開発を担うパートナーとして再評価されており、これに伴い売却相場も上昇傾向にあります。
首都圏企業の採用限界と北海道への進出意欲
東京のIT人材市場は完全に飽和しており、採用単価は高騰の一途をたどっています。エージェントフィーを含めると、一人前のエンジニアを採用するために数百万円のコストがかかることも珍しくありません。しかも、採用してもすぐに他社へ転職してしまう流動性の高さに、多くの企業が疲弊しています。
そこで注目されているのが、M&AによるAcqui-hiringです。「1人ずつ採用するのに数年と数千万円をかけるくらいなら、すでにチームワークができている10人の会社を数億円で買ったほうが、時間も買えるし確実だ」という合理的な投資判断が、買い手の間で定着しています。特に北海道のエンジニアは定着率が高く、勤勉であるという評価が確立されているため、東京の企業にとって理想的な買収ターゲットとなっているのです。
北海道内でのラピダス効果とDX需要
千歳市への次世代半導体メーカー「ラピダス」の進出は、北海道経済全体に巨大なインパクトを与えています。工場建設だけでなく、関連する物流、インフラ、さらにはスマートシティ構想など、周辺産業におけるDX需要が爆発的に拡大しています。
これに対応するため、地場のIT企業だけでは開発リソースが不足しており、道外の大手ベンダーが参入するだけでなく、道内の中小IT企業同士が統合し、規模を拡大して大型案件を受注しようとする動きも見られます。ラピダス効果による特需を取り込むための「業界再編」が、M&Aをさらに活性化させています。
【ビジネスモデル別】北海道IT企業の評価ポイントと売却相場
一口にIT企業と言っても、そのビジネスモデルによって、買い手が重視するポイントや、企業価値評価のロジックは全く異なります。
自社がSESなのか、受託開発なのか、それとも自社サービスなのか。それぞれのモデルにおいて、北海道という立地がどう評価されるのかを解説します。
SES・人材派遣(エンジニア数 × 単価 × 稼働率)
システムエンジニアリングサービスや技術者派遣の場合、企業価値は所属エンジニアの人数と技術スタック、そして商流の深さで決まります。
設備投資が不要なため、純資産額よりもEBITDAの倍率で評価されます。北海道のSES企業の場合、道内ローカルの低単価案件だけでなく、リモートワークを活用して首都圏の高単価案件を受注できているかが大きな分かれ目です。東京水準の単価を確保できている企業は、利益率が高く、東京の企業と同等の高いマルチプルで評価されます。
受託開発・SIer(顧客基盤 × 開発体制)
顧客からシステム開発を請け負う受託開発会社やSIerの場合、誰と取引しているかと開発体制の質が重視されます。
北海道においては、道庁や札幌市などの官公庁、あるいは地元のインフラ企業・大手流通業との直接取引を持っていることが最大の強みです。これらの顧客との口座は、新規参入を目指す道外企業にとって北海道市場へのパスポートとなるため、高いのれん代がつきます。
また、特定のスーパープログラマーやPMに依存せず、組織として品質管理ができる体制があるかどうかも、デューデリジェンスでの重要チェック項目です。
自社プロダクト・SaaS(ARR × 成長率 × 解約率)
SaaSなどの自社プロダクトを持つ企業の場合、現在の利益よりも、将来の成長性が評価の主軸となります。
赤字であっても、ARRが右肩上がりで成長しており、解約率が低ければ、将来キャッシュフローへの期待値として高額な評価がつきます。特に、北海道発のニッチな業務効率化ツールや特定業界向けサービスが、全国的な販売網を持つ東京の大手企業と組むことで、一気にユーザー数を増やせる可能性がある場合、グロース型M&Aとして数億〜数十億円規模の取引になることもあります。
IT企業の売却価格を上げる「技術」と「知財」
IT企業のM&Aにおいて、決算書の数字はあくまで結果に過ぎません。本当の価値は、財務諸表には載らない技術力や知的財産といった無形資産にあります。これらをいかに可視化し、買い手にアピールできるかが、M&A成功の鍵を握ります。
技術スタックのモダン化とポートフォリオ
買い手企業は、買収後のPMIコストを低く抑えたいと考えています。そのため、使用している技術スタックがモダンであるほど、評価は高くなります。
COBOLなどのレガシーな言語や、オンプレミス環境に依存した開発体制の場合、将来的な保守コストやエンジニア採用の難易度が高いため、評価が割り引かれる可能性があります。逆に、AWSやAzureなどのクラウドネイティブな環境での開発実績や、Python、Go、Reactといった人気言語、AI・機械学習関連の知見を持つチームは、市場価値が圧倒的に高くなります。
M&Aを見据えて、若手エンジニアが育ちやすく、市場ニーズの高いモダンな開発環境へシフトチェンジしておくことは、経営戦略として非常に有効です。
著作権・ソースコードの権利関係の整理
IT企業のデューデリジェンスにおいて、法務リスクの最大の焦点となるのが権利関係です。
受託開発において、成果物の著作権が自社に帰属するのか、顧客に移転するのか、契約書で明確になっているかを確認してください。ここが曖昧だと、過去に開発したモジュールを再利用できず、資産価値がないと見なされる恐れがあります。
また、自社プロダクトにおいてオープンソースソフトウェアを使用している場合、GPLなどのライセンス規約に違反していないかも厳しくチェックされます。知財リスクを事前にクリアにしておくことが、高値売却の前提条件です。
エンジニアの離職を防ぐPMI(統合)戦略
IT企業の資産は人そのものです。M&Aが成立しても、その直後にキーマンやエンジニアが大量離職してしまえば、買収の意味がなくなり、最悪の場合、損害賠償請求等のトラブルに発展します。
キーマンへの「リテンション・ボーナス(特別一時金)」
開発の核心を握るCTOやリードエンジニアなど、代わりが効かない人材に対しては、個別の引き留め策が必要です。
一般的な手法として、M&A後も一定期間在籍することを条件に、特別なボーナスやストックオプションを付与する契約を結びます。この原資には、売り手オーナーが受け取る譲渡対価の一部を充てるケースもあります。「自分たちも評価されている」「M&Aで恩恵を受けられる」と実感させることで、キーマンのモチベーションを維持します。
処遇・開発環境の「不利益変更」回避
エンジニアは自身の働く環境に対して非常に敏感です。M&Aによって親会社が変わった途端に、東京のルールを押し付けられ、リモートワークが廃止されたり、PCのスペックが下げられたりすれば、離職の引き金となります。
特に北海道のエンジニアは、ワークライフバランスや住環境を重視する傾向にあります。統合にあたっては、現在の労働条件を不利益に変更しないことを確約し、むしろ給与水準が上がる、福利厚生が充実するといったポジティブな変化を提示することが不可欠です。買い手企業とのトップ面談時には、相手の経営者がエンジニア文化へのリスペクトを持っているか、現場の自主性を尊重してくれるかを見極めることが重要です。
北海道のIT企業経営者が抱えるM&Aへの誤解
「ウチのような小さなソフトハウスは売れない」「借金はないから、まだ売る必要はない」と考えている経営者様が多いですが、IT業界のM&A常識は、建設業や製造業などの他業種とは大きく異なります。
赤字でも売れる?技術買収の可能性
一般的なM&Aでは「赤字=売れない」と思われがちですが、IT業界では必ずしもそうではありません。
買い手は、目先の利益や現預金よりも、優秀な開発チームやプロダクトの将来性に値段をつけます。これを技術買収と呼びます。実際、創業以来赤字続きのスタートアップや、一時的な不振に陥っている受託開発会社であっても、特定の技術力や人材がいれば、数千万円〜数億円で売却できる可能性が十分にあります。赤字だからといって諦める必要は全くありません。
M&Aは「身売り」ではなく「成長戦略(IPOの代替)」
かつてM&Aは経営の失敗や身売りと捉えられていましたが、現在は時間を買う成長戦略であり、IPOの代替手段としての地位を確立しています。
自社単独での上場は、管理コストや監査対応など莫大なハードルがありますが、上場企業のグループ入りすることで、実質的に上場企業準拠の体制や信用力を手に入れることができます。これにより、採用力が劇的に向上し、エンジニアに大手並みのキャリアパスや待遇を提供できるようになります。
経営者自身のイグジットだけでなく、会社と社員を次のステージへ引き上げるための前向きな選択肢として、M&Aを活用する経営者が増えています。
IT企業のM&Aに強い仲介会社の選び方
IT業界のM&Aは、専門用語や技術トレンドへの深い理解がなければ成立しません。「PythonとPHPの違いが分からない」「SaaSのKPIを知らない」担当者に任せると、企業の真価が買い手に伝わらず、安く買い叩かれるリスクがあります。
テック業界への知見があるか
担当のアドバイザーが、自社の技術的強みを正確に理解し、それをビジネス価値として買い手に翻訳して伝えられるかを確認してください。
初回面談時に、技術スタックや開発体制について話し、的確な質問が返ってくるかどうかが試金石となります。IT業界特有の商慣習を熟知した専門家を選ぶことが、適正価格での売却への第一歩です。
スピーディーなマッチング力
IT業界はドッグイヤーと呼ばれるほど変化が速い業界です。半年かけてのんびりマッチングしている間に、技術トレンドが変わったり、主要メンバーが他社に引き抜かれたりして、企業価値が毀損するリスクがあります。
そのため、相談から成約までを短期間で完結できるスピード感を持った仲介会社を選ぶことが重要です。全国規模のデータベースと、テクノロジーを活用したマッチングシステムを持つ会社であれば、機会損失を防ぐことができます。
M&A総合研究所がIT企業のM&Aにおすすめな理由
M&A総合研究所は、自社自身がAIテクノロジーを駆使して創業からわずか数年で上場を果たしたIT企業でもあります。そのため、IT業界のスピード感、エンジニア文化、技術評価の勘所を誰よりも深く理解しており、最適なバリュエーションとマッチングを提供できます。
DX・AI技術を駆使した高精度なマッチング
独自のAIアルゴリズムにより、北海道のIT企業とシナジーの高い全国の買い手を網羅的に探索します。
特徴的なのは、IT企業同士のマッチングだけでなく、IT企業を買いたい異業種とのマッチングに強い点です。DXを推進したい異業種企業は、IT企業を自社の変革の鍵と捉えるため、同業他社への売却よりも高い価格を提示するケースが多くあります。北海道にいながら、こうした全国の潜在的な優良買い手と出会えることが当社の強みです。
(URL: https://masouken.com/ )
完全成功報酬制と平均成約期間の短さ
移り変わりの激しいIT業界において、平均成約期間6.6ヶ月というスピードは大きな武器です。
また、着手金・中間金が完全無料の成功報酬制を採用しているため、まずは自社の技術がいくらで評価されるか知りたいという段階から、リスクなくご相談いただけます。成約するまで費用は一切かかりません。
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まとめ
北海道のIT企業M&Aは、エンジニア不足とDX需要を背景とした売り手市場の追い風を受けています。SES、受託、自社サービス、いずれの業態であっても、人材の質や技術力といった無形資産を正しく可視化できれば、高値での売却や理想的なパートナーとの提携が可能です。
重要なのは、IT業界の特殊性を理解した専門家に相談し、自社の価値を客観的に把握すること、そして従業員の将来を守るためのPMI戦略を事前に描いておくことです。M&A総合研究所のような、ITと地域事情の双方に精通したパートナーを活用し、会社とエンジニアの双方にとって最良の未来を掴み取ってください。まずは無料相談で、自社の市場価値を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
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